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気紛れに書いた二次創作駄文を放置。女性向け。 きっと公式様とは関係ないです。
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「ライドウ」
ぽつりと名前を呼ばれたライドウは今まで資料を整理していた手を止めて、呼んだ張本人の鳴海を見た。
「何ですか?」
ライドウが珈琲か何か用意をしてほしいのかと思いを巡らせていると、鳴海は静かに所長用の椅子から立ち上がり、ライドウに歩み寄った。
「痛くないの?」
鳴海はじぃっとライドウの目を見て言った。
はて、痛いとは何であろうかとライドウは考え、今は痛くないと答えると鳴海はがしがしと頭を掻いた。
「だ・か・ら!今のところ生きてて辛いことはないのって!」
「・・・特には・・・」
「本当に?」
「えぇ」
ライドウがそう言うと、鳴海は急にライドウを抱きしめた。顔は彼の肩に押し付けている。
「な、るみさん?」
まるで子どもが悪夢を見て泣き出す五秒前だと抱き付かれたライドウは思った。
「ライドウは、」
「?」
何だろうとライドウは鳴海の顔を見ようとしたが何も見えないのは当たり前のことであったが、微かに鳴海の腕が震えていることは見受けられた。
「まだ、学生だから。甘えていいんだよ?どうしてそんな、自分を押し殺してるような顔をするの?」
「押し殺してなんか、いません」
「でもたまに甘えてくれなきゃこっちが困るよ」
「いえ、一回甘えたら落ちていきそうなので」
不意に鳴海は顔を上げ、子どもらしくないと苦笑した。子どもらしいのはむしろ鳴海さんだとライドウは思っていたが。

「もう今日は奢りで富士子パーラーに連れてく!!何がなんでも!!」

***
ちょっと鳴海さんは心配だった模様。こわいんだよ、きっと。パーラーは照れ隠し。

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女子高生。(しかも女学園)
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