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「ねぇ、ライドウちゃん」
ちょうど、午後二時をまわったころ不意に鳴海は自分の机に頬杖をつきながら、目の前で来客用のテーブルを雑巾で拭いている少年に声をかけた。
「何ですか、鳴海さん」
「もう、先生と呼べと何回言えばわかるんだ?まあ、いいや。こっちにおいで」
鳴海は妖艶に笑い、頬杖をしながら手招く。憎いことに、後ろの窓から昼間独特の光が差し込み、それが鳴海を一層色っぽく魅せた。
ライドウは胸が高鳴るのを無理矢理押さえ付け、娼婦の如く笑う、いや、娼婦よりもタチが悪いやも知れぬ、そんな上司にいつものように近付く。
「きれいな顔」
ライドウが近付くやいなや鳴海はそんなことを言ってライドウの磁器のように白い頬に手を添えた。
***
・・・恥ずかしいな!!!!いやしかしライドウの肌は白すぎだと思うんだよね(笑)
↓ゴウトを抱っこしておねんねする鳴海ちゃん
「くぁー、眠いなあ・・・」
『・・・』
午後3時。ライドウが夕餉の買い物に行って数分経ったあと、鳴海探偵社所長はよく日の当たる机に突っ伏し、ライドウの目付け役は同じ机の隅に丸くなっていた。
「ゴウトって暖かそうだよね」
「にゃー『貴様は俺をなんだと思って・・・』」
ゴウトが鳴海の言葉に苛立っていると、不意に鳴海がえいとやる気のない声を出して見事に油断していたゴウトを捕獲した。
「にゃにゃーー!!!!『降ろさぬかぁ!!!』」
「あれらー?ゴウトにゃん、最近帝都が平和過ぎて鈍った?」
くすくすと鳴海は笑い、ゴウトを抱えながら、ソファーに横になった。
「うーん。やっぱり温い」
ぎゅむっと鳴海はゴウトを抱きしめた。するすると瞼が落ちてくる。
1時間が経った。ライドウが今日の夕餉の材料を持って鳴海探偵社のドアを開けるとソファーで子どものように眠る鳴海とその鳴海に抱きしめられているゴウトを見て、少しびっくりした。
(・・・ゴウトと鳴海さんは仲が悪いと思っていた・・・)
ライドウはとりあえず荷物を置いて、奥からブランケットを出してひとりと一匹にやさしくかけて夕餉の支度に取り掛かった。
ただの鳴海探偵社の中身を書きたかったんですよ。この時代にブランケットなんてあるのか?膝かけ?