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気紛れに書いた二次創作駄文を放置。女性向け。 きっと公式様とは関係ないです。
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「白く濁ってる」
不意に赤木が市川の黒いサングラスを取って言った。
「俺の髪の色に似てる」
「そうなのか」
市川が言うと赤木は素直にあぁと答えた。
「でも俺の目は黒い」
「だか儂の目は見えない」
くすくすと赤木は笑った。
「無茶したから、でしょ?市川さんにもそんな時期があったんだね、想像もつかな
い」
「まあお前よりはマシな餓鬼だったがな」
「酷いな、市川さん」
そうっと赤木は市川の頬に掌をあてた。うっとりした目で。 「あんた、実は見えてるとか言わないよね?」
「さあ、どうだろうね」
「本当に厭なじじいだね」
くすくすとふたりで笑う。
「だって、あんた本当に見えてるみたいに触るんだもの」
赤木は市川の頬にあてた掌を目尻にまで上げ、そこを軽く撫でると
そろりそろりと顔を近付け、ぬるりと市川の右の眼球を舐める。
「ひとの味がしないね、義眼?」
「ああ、そうさ。暴発してこんなに綺麗に残るわけないだろう?」
「ふぅん。誤魔化してるんだ」
「まあな」
「誤魔化すのは、嫌い」
そう言うと赤木はするりと市川のそばから離れ、
冷たい風の流れる縁側に座って暫く何も話さなかった。
  







 
*** 
とりあえずここまで。予想以上に赤木さんが電波になってしまった。
反省・・・。



 







































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ねぇ、先輩。ちゃあんと僕の目を見てください。じゃないとどうせ先輩のことだから適当にはぐらかすんでしょう?


西田が整った薄い唇をわざわざ動かして僕に愛の言葉を紡いでいく。
「西田」
「はい?」
「僕はそういうのは、嫌いだ」
「そう、ですか」
ああ、やっぱり先輩は僕のことなんて、と心を読み取ってくれと言わんばかりの顔をして、西田は僕の部屋から出ていこうとする。
「そういう意味じゃない」
「え、それってどういう?」
「つまり、僕は。そういう君みたいなまどろっこしい口説き方は嫌いだと言っているんだ」


何を言っているんだ、僕は。
見ろ、あの西田の顔を。変なことを言う僕にびっくりしたのか目をきょとんとさせているじゃないか。
「あ、あはっ!何だ!!そうなら早く言ってくださいよ!!」
何だそうかそうかと西田はまだそんなことを笑いながら言っている。そんなに嬉しかったのか。

「君は大莫迦者だな」
「ええ、誰かさんの所為で・・・なんて冗談ですよ」
西田は紳士のように御辞儀をした。

***

・・・中途半端。にしんもすきやけど兵妹とかも。千早とかも出したい。
(本当は冒頭だけでよかったとか言えない。)


久しぶりに元親が中国に来たので、元就は彼と共に砂浜を散歩していた。
そんな時、ふいに元親はこう言った。
「死ぬってなんだろうな」
元就は一瞬だけ目を見開いた。何故こんなことを言うのだと思考をめぐらせた。
「何を、言うておる」
「うん。今何言ってんだろ?」
あははと元親は笑う。彼は明るく振舞ったつもりだが元就には悲しい笑顔に見えた。
「何で、この時代に生まれたんだろうって思うんだよ」
元就は聞きたくなかったが、彼の悲しみや苦しみが和らぐならばと静かに聞いていた。
「ずっと幸せにいられたろうに」
元親は俯いた。元就は彼が幼少の時のように泣いていないかと少し心配になったが、しばらくするとぱっと元親が顔をあげたのですぐにその心配は消えた。消えた、が。

「いっそ、この海で死んじまうかい?」

その言葉を元就が理解するまでに元親は元就の白く細い腕をとり、海の中へざぶざぶと勢いよく歩いて行った。
「おい!我は貴様と入水など・・・!!!!!」
塩っ辛い海水がふたりの着流しを濡らし、足取りを重くさせる。けれど、先導の元親のそれはまったく劣らずずんずん進んでいく。
「ばっ馬鹿者!!!我はまだ死ぬわけにはいかぬ!!!!!おい、聞いているのか、元親!!!!!!!」
綱引きのようにぐいぐいと元就は元親を引っ張るが、びくともしない。こいつが姫若子だと誰が言うたと元就は彼の男らしさを恨んだ。
だが、次第に抵抗することに疲れる。純粋にただ元就は感じた。このまま死んでしまうのは本望なのかもしれぬ。

だが、死ぬのはこわい。

幼子が幽霊に怯えるように。強く。恐れのあまり脂汗が吹き出し、歯が鳴る。身体も震えた。

「死ぬ、のか」

つうっと熱いものが頬を伝った。この歳になって泣くなど情けないと思ったが止めようとしなかった。

元親が元就の異変に気付き振り向く。あっと驚いた顔をした元親の目にはもう涙が浮かんでいた。
「あ、ああ。ご、ごめん・・・。ごめん元就、ごめん」
今まで強く掴んでいた元就の腕を元親が離すと、そこにはくっきりと元親の手の痕が残った。何て痛々しい痕なんだろうと、元親は涙でぼんやりとする視界で見て思った。
痛々しかったので元親は優しく手を握ってやる。すると微かに元就もゆっくりと手を握ってくれて、ただそれが。


人生で一番幸せだった。



「塗って」
ふかふかの真赤なソファーの上。隣りに座る極卒がこちらにずいっと顔を近付けていた。片手にはこいつの愛用の口紅。
「何故」
「意味がないでしょう、そんな質問をしたら。あなたって本当に頭がかたい」
にたりと笑い、何も言わずただ塗ればいいと極卒は口紅を俺に突きつける。何故だろう、ただの化粧品が日本刀のような物騒な武器に見える。
「俺は女じゃないし、お前みたいに器用じゃないが・・・それでもいいか?」
「まあ、万が一ずれた場合は、ぐ「言わなくていい。気分が悪くなる」
話を遮られて不機嫌な極卒の唇に俺はそうっと口紅を当てる。きゅっと形にあわせてなぞるとどんどん赤くなっていく唇がなんとなく不思議だった。
「ほら、終わった」
結構簡単なものでしょうと首を傾けて極卒が笑う。
「俺は意外と神経を使ったのだが」
俺がそう言うと極卒はくすくすとまた笑うので、俺もおかしく思えて喉の奥で笑った。

「あなたも塗ってみてはいかが?わたくしが塗ってあげますから」
「遠慮しておく」

その口紅はお前しか似合わない。

***
やまなしおちなしいみなし。
口紅の話を書きたかっただけ。理由は問うなw

あと、少し。もう少しで噛みつけれる。
ぐっと上半身を伸ばして僕は鳴海さんの頬に噛みつこうとしたけれど、鳴海さんは手を僕の顎に当てた。
「ライドウにははやいよ」
僕は一旦鳴海さんから離れて何故ですと少しきつめの視線を向けて問うた。
「何故って、理由はないよ」
「では何故?」
「直感・・・みたいなものかな」
ふうんと僕はつまらなそうに言った。実際につまらなかったから。
「そうやって、僕を嫌ってるんでしょう」
「違うよ、違う。俺はそんな意味で言ったんじゃない」
「ではどういう意味?」
何て可愛げのない書生だろうと我ながら思った。
けれど、鳴海さんは少し眉をひそめて自分の本音を言ってくれた。
「だから、きっと、俺が怖いだけなんだと思う。ライドウに流されるのが」
何て可愛らしいひとなんだろうと僕の心は震えた。

ああ、世界が僕とこの愛しいひとだけになってしまえばいいのに。

でもきっとあなたは、世界が寂しくなってしまったねと僕の隣りで泣くんでしょうけど。

***
こんなライドウも書きたかったから・・・。
黒いね。書生じゃないよ。

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