忍者ブログ
気紛れに書いた二次創作駄文を放置。女性向け。 きっと公式様とは関係ないです。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「私、貴方が嫌いよ」
振り向けば、なのこがわたくしにきつい目線を向けて立っていた。
「嫌いならば、わたくしから離れていけばいいだろう」
「違うの」彼女は首を小さく横に振った。「私は、きっと、かわいそうな貴方を助けたいと思ってる」
「無理だ」わたくしは即答した。「わたくしにはナカジ殿がいる。わたくしには彼で充分だ」
どうして、そんなにもたくさん嘘をつくのと彼女は頭を少し傾けてわたくしに問うた。
「わたくしは嘘なんて・・・」
「ほら、またそのお口が嘘をついた」
わたくしはぐう、とうめいた。嘘なんかついていない。きっと。
「本当は彼がいるから、余計に怖いんでしょう?最近、貴方、たくさん人を多く殺してるそうじゃない。先月より十も多いらしいわよ」
「う、嘘だ」
「私は嘘なんてつかない」
ぴんと、空気が張り詰めた。わたくしはこういう空気が嫌いである。
「だって、彼は違うもの。私や、貴方と」
「わたくしたちは人間だ」
「そうね。でもそれは外見だけでしょう?人間は不死身かしら?」
わたくしはただ黙っていた。答えは彼女に教えてもらわなくてもわかっていた。

「私たちは、たくさんたくさん悲しまなくちゃいけないのよ。それが運命だから」

***
ごっくんとなのこは人間じゃない設定になった。というかなってた。(だめじゃん)

PR

寝ている鳴海の首にライドウはそっと両手を添えた。
(細い・・・。折れてしまいそう)
ライドウはうっとりするように目を細めた。
(この人を今、僕の手で殺したら、僕はどうするんだろう)
殺してしまったと、一生嘆き悔やむのだろうか。または、殺すことに生きがいを持って―・・・しまったりして。
馬鹿らしいなと心の中で嘲笑していると、鳴海の頚動脈が動いていることに気付く。
(この人にも、僕や母様と同じものが流れているんだ)
規則良く動くこれが、ライドウは好きであった。母の胸元に埋めたり、自分の胸元に手をあてるほど好きなのだ。
(いきもの、だ)
今まで、鳴海の首に張りついていたライドウの掌がするりと肩に落ちた。それからぎゅうと鳴海を抱きしめて、顔を胸元に埋めた。
「・・・ライドウちゃん」
鳴海はやっと起きて事態を把握出来ず、本人に問い掛けたが無視される。ライドウはそれどころではないらしい。
(母様だ、母様に似ている)
母が亡くなったことを思い出して、ライドウは一粒涙を溢した。
「・・・泣いてるの?」
「そうかも、しれません」
一粒、と決めていたのにその一粒のせいでライドウの涙腺は完全にゆるんでしまったらしく、次から次へと涙が頬を伝った。
鳴海はそんなライドウを見て困ったような笑顔をして、泣いてもいいよと彼を抱き返した。

***
暗い。何か、ライドウがマザコンっぽいぞ。

戦場に広がるのは雄叫びと悲鳴。
飛び散るのはもちろん真赤な血。
雑魚を切り伏せればびちゃりと頬に生暖かい血を浴びた。気持ちが悪い。

―あぁ早く貴方の元へ。

まるでわたくしは悲劇のヒロイン。


「なんだ、血塗れじゃあないか」
「何を言っているのです?今日は作戦が―あ、一般には公開してないんでしたね」
ふふと、極卒は笑む。それから、ソファーに腰掛けているナカジに手を差し伸べ言った。
「踊りましょう?」
「まず、そのべっとりついた血を洗え」
「いやだ、と言ったら?」
「踊らないし、無理矢理風呂に入れる」
「やっぱりサディストですね」
極卒がにやりと笑むと、ナカジはふと鼻で笑った。
「ほら、はやく」
ぐっと極卒が手を引いてナカジを無理矢理立たせる。
「手をとって」
「おい。俺は踊れないぞ」
「あわせてくれればそれでいいですよ」
そう言うと極卒は有名なクラシック音楽を鼻歌で歌う。
その唄に合わせてくるり、くうるりといった効果音が似合うようにゆったりと踊る。
「何故、急に踊るなんて」
「何故って。魂を還すためかしら?」
「その血の主か」
「さぁ?そうかもしれません」
もう顔についた血はすっかり乾いていて、ただ生臭さが二人の鼻腔を突いた。

さあ、踊りましょう。全ての悲劇に。
何故ならわたくしは悲劇のヒロインなのだから。

***
意味不明。何だろう踊らせたかったんだ。ほろほろ。



今日は、とりあえず散歩をすることになった。俺は下駄を、極卒は軍靴を鳴らし歩く。こんなの、ただの男色家にしか見えない。
「あ」
急によそを見ながら極卒が声をあげたので、何だろうかとそちらへ見遣れば、公園でブランコがきぃと小さな音をたてて、風に揺られていた。
「よろしい?」
極卒はいつものように紅で綺麗に縁取られた唇を綺麗に曲げて笑う。俺が小さく頷くとブランコに向かって駆けて行った。
「懐かしいですねえ」
ゆらりゆらりと揺れるブランコだが、その度にきぃきぃと音をたてた。まるでへたくそなヴァイオリンみたいに。
「そういえば幼いころは兄様が後ろを押してくださったのですよ」
また、だ。こいつの兄貴の自慢話。
こいつはきっと俺と兄貴を比べているんだろう。これを聞く度、そんなに兄貴が好きなら、兄貴と結婚でもしてろと思う。くそう、俺はお前のいったい何なんだ。頭を掻き毟りたくなる。
「また、そんな厭な顔をする」
とんと、今まで立ちこぎをしていた極卒はそのままブランコから飛び降りる。
「そんなにわたくしの兄様がお好きでない?」
「そりゃあ、そんなに自慢話されてちゃあな」
「まぁ、それはごめんなさい」
俺に近づいて極卒は細い腕を俺の首に巻きつける。顔が近い。
「でも、わたくしはあなたが、すき」
耳元で囁かれる。特にすきの部分を強くして。
俺はそういうのに流される俺が嫌いだ。

***
某サイトでブランコごっくんをみて。(そのサイトの絵がすっごくすき。リンクしたいぐらい)
やっぱりナカジも男の子だからごっくんに流されちゃう。魔性だな、ごっくん。
てかるるる聞いてたらこんな風に。こえええええ^^

一応、シチュが情事中なので。でもたいしてエロくないです。

<< 前のページ 次のページ >>
カウンター
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[08/19 ゆきんこ]
ブログ内検索
最新トラックバック
プロフィール
HN:
カンヅメコ
性別:
女性
職業:
女子高生。(しかも女学園)
趣味:
寝る、ゲーム、部屋を汚す。
忍者ブログ [PR]