気紛れに書いた二次創作駄文を放置。女性向け。
きっと公式様とは関係ないです。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
寝ている鳴海の首にライドウはそっと両手を添えた。
(細い・・・。折れてしまいそう)
ライドウはうっとりするように目を細めた。
(この人を今、僕の手で殺したら、僕はどうするんだろう)
殺してしまったと、一生嘆き悔やむのだろうか。または、殺すことに生きがいを持って―・・・しまったりして。
馬鹿らしいなと心の中で嘲笑していると、鳴海の頚動脈が動いていることに気付く。
(この人にも、僕や母様と同じものが流れているんだ)
規則良く動くこれが、ライドウは好きであった。母の胸元に埋めたり、自分の胸元に手をあてるほど好きなのだ。
(いきもの、だ)
今まで、鳴海の首に張りついていたライドウの掌がするりと肩に落ちた。それからぎゅうと鳴海を抱きしめて、顔を胸元に埋めた。
「・・・ライドウちゃん」
鳴海はやっと起きて事態を把握出来ず、本人に問い掛けたが無視される。ライドウはそれどころではないらしい。
(母様だ、母様に似ている)
母が亡くなったことを思い出して、ライドウは一粒涙を溢した。
「・・・泣いてるの?」
「そうかも、しれません」
一粒、と決めていたのにその一粒のせいでライドウの涙腺は完全にゆるんでしまったらしく、次から次へと涙が頬を伝った。
鳴海はそんなライドウを見て困ったような笑顔をして、泣いてもいいよと彼を抱き返した。
***
暗い。何か、ライドウがマザコンっぽいぞ。
PR
この記事にコメントする