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気紛れに書いた二次創作駄文を放置。女性向け。 きっと公式様とは関係ないです。
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卒が自分の部屋の片隅に置いてある立派なグランドピアノをずいっと指差すので何だろうとナカジが思っていると、彼は赤い唇を綺麗に曲げて言った。
「ピアノは弾けますか?」
「俺はギターだけだ」
「そうなのですか」
少し残念そうな声をだす。それから、唇に手を当て、言う。
「わたくしの兄様はとても綺麗にピアノを弾くのです。わたくしのために、あのピアノで」
極卒は軍靴を鳴らし、ピアノに近づく。
「わたくしと兄様は瓜二つだけれど、兄様はわたくしと比べて数倍美しいのです」
目を閉じて、とても悲しいことを言う極卒にナカジは何を言ったらいいのかわからなくて、ただ黙っていた。
「わたくしは、兄様のために働きます。けれど、只の足手まといにしかならない。でも、兄様はこんなわたくしに笑って許してくださるのです。わたくしは――」
何も言えないナカジではあったが、もうそんなことは聞きたくなかったので、抱きしめようと一歩前に進んだが、不意に振り向いた極卒と目があってしまう。あっ、と驚くナカジだったが、極卒はすうっと目を細め笑った。

「あなたはわたくしを本当に必要としてくださる?」

その笑顔とは真逆の残酷な質問が発せられた。
ナカジはごくりと生唾を飲む。

「あぁ。お前がいなくなったら俺は死ぬかもな」
「ふふ、あなたらしくない答えですね」
ぽふっと極卒はナカジの胸のなかに倒れこむ。

「あなたにわたくし以外の恋人ができても、わたくしはただあなたを愛しますから。覚悟してください」


***
お、やっと801っぽいのが。
ナカ極。マイナー過ぎ?
ごっくんはかわいそうなこ推薦です。
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カンヅメコ
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職業:
女子高生。(しかも女学園)
趣味:
寝る、ゲーム、部屋を汚す。
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