気紛れに書いた二次創作駄文を放置。女性向け。
きっと公式様とは関係ないです。
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──母様。私のいとしい母様。
ぱちりとライドウは目が覚めた。どうやら母の夢を見ていたようだ。
母様は、とライドウは過去を思い返す。
しきたりや礼儀などに厳しい人ではあったが、ライドウを一生懸命愛してくれた人であった。
けれど、ライドウがようやく十になったころ、病で床にふせってしまいそのまま生涯を終えた。
葛葉の修行は大変厳しいものである。それをやっと十になった子どもが愛していた母親なしで終えることができるだろうか。
だが、ライドウは母がいたならば、強くなれなかったと思うのである。
母がいたならば自分は甘えてしまって、もしかしたら、葛葉ライドウにはなれなかったやもしれぬと。
あぁ、母様。けれど僕はあなたに褒めてもらいたかった。おめでとうと抱き締めて欲しかった。
闇の中、少年は誰にも知られぬように、泣いた。
***
小説でそういやお母さん出てたと思って。
ライドウのお母さんは叱るときは叱る、褒めるときは褒めるっていうきっちりけじめがついたお母さんだとおもう。
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